除毛クリームで炎症・肌トラブルが起きた時の対処法は?
除毛クリームで炎症が起きた時の対処法
この記事を読むための時間:3分
肌に塗りしばらく放置してから洗い流すだけでムダ毛処理ができる、便利な除毛クリーム。しかし、肌には刺激が強く、炎症が起こる可能性があります。この記事では、除毛クリーム使用時に肌に炎症が起きた時の対処法を紹介します。除毛クリームを初めて使うけど不安…という方はぜひ参考にしてください。
目次
除毛クリームでよくある炎症・肌トラブル
除毛クリームでよくあるトラブルが、「ヒリヒリする」というもの。国民生活センターの調査によると、その他に赤み、かゆみ、痛み、腫れ、発疹などの症状の報告もあり、多くが病院を受診するほどのものではないものの、中には治療期間が1カ月を越えた症状も報告されています。(参照:http://www.kokusen.go.jp)
除毛クリームで炎症が起こる原因は?
除毛クリームを使用すると、なぜ肌に炎症が起きることがあるのでしょうか?その理由を紹介します。
成分が肌に合わない
除毛クリームは、ムダ毛を溶かして取り除く製品です。たんぱく質を溶かす「チオグリコール酸カルシウム」という成分が、毛のたんぱく質の中の「シオチン」の結合を分解し、毛に含まれるたんぱく質組織を破壊することで毛を溶かします。この成分を効果的に働かせるために、脱毛クリーム自体が強アルカリ性に設定されていることが多く、弱酸性の健康な肌に長時間塗るとヒリヒリしたり赤くなったりを刺激を感じることがあるのです。もしくはアレルギー反応の可能性もあります。
誤った使い方
国民生活センターの調査によると、2014年以降、男性がヒゲを除去するために使用し顔などに皮膚トラブルが発生した報告が増えているそうです。(参照:http://www.kokusen.go.jp)
しかし、一般的な除毛クリームは顔への使用ができません。つまり、誤った使用によるトラブルが増えているのです。使用可能部位の記載をチェックして正しく使用することが大切なのがわかりますね。
除毛クリームによる炎症の対処法
続いて、除毛クリームで炎症が起きた時の対処法を紹介します。①から順番に試してみてください。
①すぐに洗い流す
少しチクチクするくらいなら問題ありませんが、ヒリヒリと痛みを感じたらすぐに除毛クリームを洗い流してください。クリーム除去用に商品に付いていることがあるヘラ、もしくは布でクリームを取り除きます。
②赤い・ヒリヒリする場合は冷やす
クリームを落としても赤い・ヒリヒリがおさまらない場合は、流水でその部位を冷やします。冷感が炎症の熱を鎮めると共に、痛みやかゆみを感じる神経の活動を抑えて和らげてくれるはずです。氷などで冷やすより、肌に残ったクリームをしっかり洗い流すためにも流水がおすすめ。この時、石鹸やボディソープなどは悪化の原因にもなるため、使用しないほうが良いでしょう。
③しっかり保湿する
肌のクリームがしっかり洗い流せたら、保湿をします。ヒリヒリするなど炎症が起きている時、多くの場合肌のバリア機能が低下しています。そんな肌を外部刺激から守り、回復をサポートするためには保湿が欠かせません。悪化する可能性があるため、香料や着色料など、余計なものの入っていないクリームがおすすめです。
④炎症がひどい時は病院を受診する
炎症がひどく痛みが強い時は、病院を受診してください。しびれや毛穴の開き、腫れ、水疱などが見られる場合、化学熱傷を負っている可能性があるため救急処置を受ける必要があります。また、顔や目、VIOなど、粘膜の周囲に症状がある場合も、念のため受診することをおすすめします。
⑤ドラッグストアで薬を購入する
病院が開いていない場合や受診するほどではない場合は、ドラッグストアで薬を購入して使用するという手もあります。薬剤師や登録販売者に相談して、患部に塗る薬を購入しましょう。
炎症・トラブルの対処法をチェックしてから使おう
除毛クリーム使用時に肌に炎症が起きた時の対処法を紹介しました。毛を溶かす成分を含む除毛クリームは、問題なく使用できればとても便利な製品です。しかし、炎症・トラブルが起こる可能性があることを理解し、その対処法をチェックした上で使用しましょう!
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