除毛クリームの危険性とは？

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肌に塗りしばらく放置して洗い流すと、肌表面のムダ毛を溶かしてくれる除毛クリーム。しかし、「毛を溶かすなんて怖い！」と感じる方も多いのではないでしょうか？そこでこの記事では、除毛クリームを使用する危険性やデメリットを紹介します。除毛クリーム使用時の注意点も紹介しますので、除毛クリームを使用しようか考えていた方はぜひ参考にしてください。

そもそも「除毛クリーム」ってどんな仕組み？

肌に塗って放置するだけで、肌表面のムダ毛を取り除いてくれる除毛クリーム。一般的な除毛クリーム製品には、「チオグリコール酸カルシウム」などの毛の主要成分であるたんぱく質を溶かす成分が含まれています。この成分は毛のたんぱく質の中の「シオチン」の結合を分解し、毛に含まれるたんぱく質組織を破壊することで毛を溶かします。除毛クリームは、塗るだけという手軽さや、カミソリに比べて処理跡のポツポツが目立ちにくいことなどが人気の理由です。

除毛クリームの危険性・デメリット

それでは早速、除毛クリームに潜む3つの危険性とデメリットを紹介していきます。

①肌トラブル・炎症が起こることがある

脱毛クリームは、先ほど紹介したたんぱく質を溶かす「チオグリコール酸カルシウム」を効果的に働かせるために、強アルカリ性に設定されていることが多いです。そのため、弱酸性の健康な肌に長時間塗るとヒリヒリしたり赤くなったりと、刺激を感じることがあります。国民生活センターの調査によるとかゆみ、痛み、腫れ、発疹などもあり、多くが病院を受診するほどのものではないものの、中には治療期間が1カ月を越えた症状も報告されています。（参照：http://www.kokusen.go.jp）

②粘膜・デリケートゾーンを傷つけることも

一般的な除毛クリーム製品のほとんどが、肌への使用のみを前提に作られています。製品の使用上の注意にも「目や口に入らないようご注意ください。万一入った場合はすぐに流水で洗い流し、本製品を持参して医師へご相談ください。」などと記載されており、粘膜やデリケートゾーンに付着すると傷つく危険性があります。

③髪の毛などに付着して溶けてしまうことがある

毛を溶かす除毛クリームは、髪の毛などの毛も同様に溶かしてしまいます。付着してすぐ洗い流せば問題ありませんが、5〜10分気がつかず放置すると付着した部分が溶けて千切れてしまったり、縮れたりしてしまう危険性が高いです。特に後ろの毛やうなじは気がつきにくいので、除毛クリームを使用する際はシャワーキャップをかぶる・ヘアバンドをつけるなどして髪の毛を守ることをおすすめします。

除毛クリーム使用時の注意点

続いて、除毛クリームを使用する前に知っておきたい、使用時の注意点を紹介します。

使用前にパッチテストをする

除毛クリームの製品のほとんどに、使用前にパッチテストを行うようにと書かれています。これは、除毛クリームの成分にアレルギー反応を示す体質でないか確かめるためです。 何回も異常なく使用したことのある方でも、体質の変化によって突然かぶれるようになることもあるため、毎回使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。

使用部位を守る

国民生活センターの調査によると、2014年以降に報告された男性の「除毛剤等に関する危害情報」のうち、約41％が「顔面・頭部」です。（参照：http://www.kokusen.go.jp）しかし、一般的な除毛クリームは顔への使用ができません。つまり、誤った使用によるトラブルが増えているのです。使用可能部位の記載をチェックして、正しく使用することが大切です。

塗布後に長時間放置しない

塗布後の放置時間は各製品ごとに決められているため、説明書の指示通り行うことが大切です。長時間放置すればするほど脱毛効果は高くなりますが、その分皮膚の負担も大きくなります。一般的な除毛クリームの放置時間は5〜10分間に設定されており、体毛が濃いからと自己判断で放置時間を伸ばすのは危険です。また、途中でヒリヒリと痛みを感じるなど、お肌の異常を感じたらすぐに洗い流してください。

危険性を理解して、注意しながら除毛しよう！

除毛クリームを使用する危険性やデメリット、除毛クリーム使用時の注意点などを紹介しました。肌に塗るだけで広範囲のムダ毛を処理できる便利な製品ですが、肌や粘膜を傷付ける危険性や、髪の毛が溶ける危険性があることがわかりました。危険性をしっかり理解した上で、しよう方法をきちんと守って使用するようにしましょう！