子供はいつから脱毛できるの？

この記事を読むための時間：5分

学校で体毛のことをからかわれるなど、体毛の事で悩んでいる子供に脱毛を受けさせようか考えている方も多いのではないでしょうか？しかし、子供の脱毛はいつからできるのかわからないという方や、成長期の脱毛による発育への影響や安全性が心配な方も多いですよね。この記事では、子供が脱毛をできるようになる年齢やリスク、デメリットなどについて紹介します。

子供が脱毛をできるようになる年齢は？

脱毛できる年齢には、具体的な規則が決められていません。キッズ脱毛を取り扱うサロンは年々増えており、対象年齢は「7歳から」「10歳から」「生理がきてから」など様々です。中には「3歳から」を対象にしているエステサロンもあります。しかし、きちんと脱毛の効果があるのは、何歳からなのでしょうか？子供が脱毛をできるようになる年齢について解説します。

成長期の体毛の変化について

子供の体毛が成長期にどのように変化するか、ご存知ですか？毛と毛を作る毛包は、成長期に少しずつ完成していきます。10歳を過ぎると二次性徴期に入る子供も増えてきますが、この時期にはホルモンバランスが変化し、体毛が濃くなったりヒゲが生えてきたりします。女の子は女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌によって今までなかったワキ毛が生え、体毛が濃くなり、男の子は男性ホルモンの「テストステロン」の分泌によってひげやワキ毛が生え、体毛が濃くなることが多いです。

子供の脱毛は16歳ごろからがおすすめ

二次性徴期にはホルモンバランスが乱れ、毛と毛を作る毛包はまだ未熟で、生え変わりのサイクル（毛周期）も安定していません。その状態で脱毛をしても、ホルモンバランスの変化によって今後新しい毛が生えてきたり、大人より効果が薄くなったりしてしまいます。二次性徴期より前に脱毛を受けると、二次性徴期に入ってからよりもさらに効果が低く、成長とともに新しい毛が生えてくる可能性も高くなると考えられます。そのため子供の脱毛は、早くてもホルモンバランスが落ち着いてくる16歳ごろから始めるのがおすすめです。

子供が脱毛をするリスク・デメリット

3歳から脱毛なんて、大丈夫なの？と驚いた方も多いのではないでしょうか？それでは、子供が脱毛をするのにはどのようなリスクやデメリットがあるのか紹介します。

効果が薄い・また生えてくる可能性がある

「子供が脱毛をできるようになる年齢は？」でも紹介したように、子供は脱毛をしても成長によるホルモンバランスの変化の影響でまた毛が生えてきたり、大人より効果が薄かったりする場合があります。せっかく脱毛をしても、期待通りの効果が得られないかもしれません。事前にクリニックやサロンのスタッフにしっかり相談してみてください。

痛みを伴うことがある

脱毛は基本的にどの方法でも痛みを伴うものです。痛みの大きさは個人差が激しく、毛の質や量、肌質、脱毛方法などによって変わります。小さな子供には我慢できないこともあるでしょう。

肌が乾燥しやすくなる

脱毛機械の熱によるダメージが肌に加わるため、脱毛後は肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態になります。そのため、化粧水やクリームなどでアフターケアをすることが大切です。自分でケアできない子供には、保護者の方がサポートしてあげてください。

火傷の可能性がある

脱毛は、肌トラブルが100％ないとは言い切れないものです。レーザー脱毛機械のメンテナンスが上手くできていなかったり、施術者の技術が低かったりすると、稀に火傷を負うことがあります。また、日焼けした肌は脱毛によって火傷しやすいため、外で運動をする機会の多い子供はリスクが高いとも言えます。より安心して通えるクリニック選びと、日頃の日焼けケアが重要です。

費用がかかる

大人の脱毛には費用がかかりますが、キッズ脱毛も同じです。部分脱毛をお得なパックで用意しているエステサロン・クリニックもありますが、高くて数十万円必要になることも。先ほども紹介したように、ホルモンバランスの変化によって後で新しい毛が生えてきたり、大人よりも効果が薄くなったりすると考えると、勿体無いかもしれませんね。「学割」や「キッズ脱毛料金」など、お得な料金設定を設けているクリニック・サロンを探してみてください。

子供が脱毛をするメリット

様々なデメリット・リスクが考えられる子供の脱毛ですが、それでもキッズ脱毛を取り扱うサロンや需要が増えているのはなぜなのでしょうか？ここからは、子供が脱毛をするメリットを紹介します。

自己処理のリスクを回避できる

子供が自分でムダ毛をどうにかしようとして、知らぬ間にカミソリを手にしてしまうと危険だと思いませんか？学校に持って行って使用してしまう子供もいるかもしれません。脱毛をすれば自己処理がほとんど必要なくなり、怪我やトラブルのリスクが避けられます。

皮膚トラブルが改善する場合がある

電気シェーバーやカミソリは、優しく剃っても毛と一緒に皮膚表面の角質層毛を削ってしまうため、赤みやかゆみなどの肌トラブルを起こしてしまう可能性があります。また、湿疹やアトピー性皮膚炎などの肌トラブルを持っている子供の場合、剃る処理は肌表面を傷つけ続けることになり、症状の悪化に繋がることもあるのです。脱毛も施術時は肌にダメージを与えますが、剃り続ける必要がなくなるため、時間とともに皮膚トラブルが改善する場合があります。敏感肌の子供こそ、脱毛の検討をおすすめします。

コンプレックスを解消できる

思春期はホルモンバランスが未熟なため、気持ちが不安定になることもあるもの。大人が考えているよりムダ毛の悩みが深刻かもしれません。毛深さなどの身体的特徴は、からかいやいじめの原因になることもあるのです。脱毛をして、一時的にでも精神的負担を和らげてあげる事が子供のためになることもあるのではないでしょうか？

脱毛の発育へのリスクはある？

脱毛は子供の身体的な発育には影響が無いと言われています。特に体毛とホルモンの関連性からか、「女の子の月経に悪い影響があるのでは」という心配の声が多いですが、脱毛が直接月経に影響を及ぼすとは考えられていません。また、身長や体重、肌機能の成長などにも影響はないとされていますので、クリニックの先生と相談しつつ、施術を受けさせてあげても成長期への悪影響はないでしょう。子供の脱毛のリスクを考えるとすると、やはり「肌へのダメージ」と「痛み」、「効果の不安定さ」です。

キッズ脱毛の種類と安全性

ここまで、子供が脱毛をできる年齢やリスクなどを紹介してきました。最後に、キッズ脱毛の種類とそれぞれの安全性について紹介します。最近の脱毛は「レーザー脱毛」と「光脱毛」の2つが主流です。それぞれ見ていきましょう。

レーザー脱毛

医療レーザー脱毛は「医療脱毛」「レーザー脱毛」とも呼ばれている、肌にレーザーを照射して毛を生えにくくする脱毛方法です。肌の黒い色素（メラニン）に反応する波長のレーザーを使用します。医療行為にあたる方法のため医療機関でしか行うことができず、病院やクリニックのみで受けられます。パワーが強いので大人でも強い痛みを感じやすく、皮膚の弱い子供には刺激が強い可能性が高いです。クリニックによっては麻酔を使用できる場合もあります。

光脱毛

光脱毛は「フラッシュ脱毛」とも呼ばれてている、肌のメラニンに反応する光を当てて毛を生えにくくする脱毛方法です。医療行為にはあたらないため、エステサロンでも受けられます。比較的パワーが弱く、年齢が低い子供でも通いやすいです。キッズ脱毛用に特にパワーの弱い光を使っているサロンもありますよ。しかしその分、効果を実感できるまで通う回数は増えてしまいます。

リスクとメリットをふまえて脱毛を検討しよう！

子供が脱毛をできるようになる年齢や、子供の脱毛のリスク、メリット、デメリットなどについて紹介しました。脱毛できる年齢にはルールがないため、クリニックの方針によって受けられる年齢が定められています。身体的な発育には影響は無いと言われているものの肌へのダメージなどリスクはありますので、リスクとメリットを踏まえた上で子供の脱毛を検討してあげてくださいね。